いつも自分からばかりパートナーに手を伸ばしている……そんな風に感じたことはありませんか?自分ばかりがアクションを起こしていて、相手からは一度も誘ってくれない。そんな状況に寂しさを感じているのは、あなただけではありません。
その気持ち、本当によくわかります。
「パートナーが全然誘ってくれない」という悩みは、実は想像以上に多いものです。正直なところ、寝室で自分だけが頑張っている状態というのは、精神的にも疲れてしまいますよね。今回は、なぜこのようなことが起こるのか、そして具体的にどう対処すればいいのかを深掘りしていきましょう。
パートナーが自分から誘ってこない理由
まず知っておいてほしいのは、相手が誘ってこない理由は山ほどあるということです。そしてそのほとんどは、あなたの魅力や、あなたを求めているかどうかとは全く関係がありません。
これは本当のことです。
パフォーマンスへのプレッシャーを感じている
いつもあなたから誘っていると、いざパートナーが自分から動こうとしたときに、「うまくやらなきゃ」という変なプレッシャーを感じてしまうことがあります。あなたのエネルギーや誘い方のスタイルに合わせなければならない、と思い込んでしまうのです。
誰かが完璧なプレイリストを流した直後に、「次は君がDJをやって」と言われるようなものです。ちょっと気後れしてしまいますよね?
ミネソタ大学の性科学者、Dr. Eli Colemanは、「パフォーマンス不安は、不全感を感じるのを避けるために、親密な行為自体を避けるというサイクルを生み出すことがある」と指摘しています(Coleman, 2017)。
欲求のタイプの違い
多くの人が気づいていないことですが、欲求の仕組みは人によって異なります。何もしなくても自然にムラムラする「自発的欲求」を持つ人もいれば、触れ合ったりムードが高まったりすることでスイッチが入る「反応的欲求」を持つ人もいます。
もしパートナーが「反応的欲求」タイプなら、あなたがアクションを起こすまで、性的なことを全く考えていない可能性があります。それはあなたを求めていないわけではなく、単に脳の仕組みが違うだけなのです。
例えるなら、起きた瞬間にコーヒーが飲みたくなる人もいれば、コーヒーを淹れる香りを嗅いで初めて「飲みたい」と思う人もいる、というような違いです。
ストレスや余裕のなさ
生活が忙しくなると、性欲は後回しになりがちです。仕事のストレス、家族の問題、お金の心配……こうした悩みがあると、人は自分の殻に閉じこもってしまいます。
「生き残ること」で精一杯な状態のとき、自分から誘うという行為は、やるべきことリストの「もう一つのタスク」のように感じられてしまうのです。
過去の拒絶による心の傷
以前、勇気を出して誘ったときに断られた経験があるのかもしれません。たとえそれが「疲れていたから」といった他意のない理由だったとしても、拒絶されるのは痛みを伴うものです。その結果、傷つくのを恐れて誘うのをやめてしまった可能性があります。
特に、もともと愛情表現が苦手なタイプの場合、自分をさらけ出すことから自分を守ろうとしているのかもしれません。
一方的な誘いがもたらす本当の影響
正直に言いましょう。いつも自分からばかり誘っていると、だんだん嫌気がさしてきますよね。それも、かなり早い段階で。
まるで自分から関心を乞うているような気分になったり、自分だけが二人の関係に投資しているように感じたり。それは、とても辛いことです。
「点数」をつけ始めてしまう
一方が誘うのが当たり前になると、「自分は何回誘ったか、相手は何回か」を頭の中でカウントし始めてしまうことがあります。この「スコア付け」は、関係にとって毒でしかありません。
私にも経験があります。最後の日から何日経ったか数え、不満を募らせ、「もし私が誘うのをやめたら、相手は気づくのかしら」と考え込んでしまうのです。
自信を失ってしまう
常に誘う側でいると、「自分は求められていないのではないか」「セクシーではないのではないか」と感じるようになります。相手は本当に自分に惹かれているのか、それともただ付き合ってくれているだけなのか、と疑心暗鬼になってしまうのです。
しかし、ここで学んだことがあります。相手の誘い方のスタイルは、あなたをどれだけ求めているかとは、ほとんど関係がないということです。
このサイクルを抜け出す方法
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?黙って耐え続けるのは解決策ではありません。
話し合いの場を持つ
わかっています、性の話を出すのは気まずいですよね。でも、寝室以外の場所で、お互いがリラックスしているときにこの話題を出す必要があります。
「最近、私から誘うことが多い気がするんだけど、あなたはどう思っているか聞いてみたくて」というように、切り出してみてください。
責めるのではなく、あくまで「好奇心」を持って聞くのがコツです。喧嘩を売るのではなく、情報を集めるつもりで話しましょう。
あえて誘うのをやめてみる
これは少し勇気がいりますが、パートナーが自分から動くための「スペース」を作ることも大切です。あなたが常に誘っていると、相手は欲求が溜まっていくのを感じる暇がありません。
1週間か2週間、様子を見てみましょう。いつものパターンを崩したときに何が起こるか観察してみてください。
「誘い」のバリエーションを広げる
もしかしたら、パートナーはすでに誘っているけれど、あなたがそれに気づいていないだけかもしれません。人によっては、以下のような方法でサインを送っていることがあります。
- 日中、いつもより多めにくっついたり触れたりする
- 「一緒にシャワー浴びない?」と提案する
- いつもよりおどけたり、思わせぶりな態度をとったりする
- はっきりとセックスとは言わずに、ロマンチックな雰囲気を作る
相手の小さなサインに注目してみてください。彼らなりのやり方で始めようとしているのかもしれません。
あえて予定を立ててみる
「えーっ」と思うかもしれませんが、セックスの予定を立てることは、多くのカップルにとって非常に効果的です。あらかじめ時間を決めておくことで、どちらかが「自然に誘わなければならない」というプレッシャーから解放されます。
それに、その日を楽しみに待つという「焦らし」の効果も、実はかなり刺激的なんです。
より深刻な問題が隠れている場合
時として、パートナーが誘ってこないことが、より大きな問題の一部である場合もあります。もし相手が愛情表現を拒んだり、コミュニケーションを避けたり、あなたのニーズを否定したりするようなら、それは別の話です。
それは、単なる誘い方のスタイルの違いを超えた、感情的な問題のサインかもしれません。
自分の直感を信じてください。もしこれが、二人の間の断絶やコントロールといった大きなパターンの一部だと感じるなら、カップルセラピーを検討する時期かもしれません。
自分自身の欲求を再発見する
あまり語られないことですが、常に誘う側でいると、自分自身の自然な欲求のリズムを見失ってしまうことがあります。
「いつ誘うべきか」ばかりに気を取られて、自分が「いつ本当にしたいのか」に気づけなくなってしまうのです。自分の体と欲求に向き合う時間を作ってみてください。すぐに誰かとどうこうするというプレッシャーがない状態で、何が自分を興奮させるのかを探ってみるのもいいでしょう。
時には、バレット型バイブレーターを使って、パートナーとの関係性を抜きにして自分自身の快感と向き合ってみるのも一つの手です。あくまで一つの提案ですが。
二人で新しいパターンを築く
変化には時間がかかります。特に、長年染み付いた関係のパターンを変えるのは簡単ではありません。自分自身にも、パートナーにも、根気強く向き合っていきましょう。
小さな変化を喜ぶ
パートナーが何らかのアクションを起こしたときは、たとえそれがあなたの理想とするやり方やタイミングでなかったとしても、ポジティブに受け止めてください。やり方やタイミングにダメ出しをしてはいけません。
その行動を否定するのではなく、もっとやってみたいと思わせることが大切です。
セックスだけでなく、つながりに焦点を当てる
セックスが感情的な親密さと切り離されてしまったために、誘うのをやめてしまう人もいます。性的な接触以外のスキンシップ、二人で過ごす質の高い時間、そして深い会話を通じて、全体的なつながりを深める努力をしましょう。
寝室の外でのつながりが深まれば深まるほど、寝室の中でもお互いを求める気持ちが自然と高まっていくはずです。
よくある質問
パートナーが誘ってくれるまで、どのくらい待てばいいですか?
決まった期間はありませんが、話し合いをした後、少なくとも数週間は様子を見ることをお勧めします。変化には時間がかかりますし、相手も長年の習慣を克服する必要があるからです。
話し合っても、相手が全然誘ってくれない場合は?
正直に気持ちを伝え、相手が動けるスペースを作っても何も変わらない場合は、専門家の助けが必要かもしれません。セックスセラピストは、二人の間に潜む深いダイナミクスを理解する手助けをしてくれます。
どちらか一方がいつも誘うのは、普通のことですか?
よくあることではありますが、それが「固定」されている必要はありません。健全な関係では、たとえ頻度に差があったとしても、通常はお互いが誘い合うものです。
パートナーの性欲が自分より低いだけという可能性は?
大いにあります。リビドー(性欲)の不一致は非常に一般的です。しかし、性欲が低いからといって「全く誘わない」とは限りません。誘い方が違ったり、頻度が少なかったりするだけということもあります。
自分から誘うのを完全にやめるべきですか?
必ずしもそうではありません。目的は役割を完全に入れ替えることではなく、バランスを整えることです。自分からも誘いつつ、相手が誘えるような余裕も作っていく、という形を目指しましょう。
最後に
自分だけが誘っている状況というのは、本当にフラストレーションが溜まるものです。よくわかります。でも、人によって欲求の示し方や惹かれ方は千差万別だということを忘れないでください。
パートナーは、たとえ誘いという形で表現していなくても、あなたのことを深く愛し、求めているかもしれません。大切なのは、お互いのスタイルが共存できる場所を見つけることです。
そして何より、あなたは「求められ、追いかけられる」に値する存在です。自分が望まれていないと感じるような関係に甘んじる必要はありません。忍耐とコミュニケーション、そして時には専門家の力を借りることで、この問題は必ず二人で乗り越えていけます。
あなたなら大丈夫です。
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